美しい心を持つ うえの塾 福井
2020/06/09
先日ライフという映画を見ました。その中で、氷以外何もない極寒の大地の上で、多数のペンギンが寄り添って冬を越す姿が映されていました。寒風吹きすさぶ中、何ヶ月もの間ペンギンたちは食べることも寝ることもなく、ただ寒さに耐え立ち続けるのです。あまりの寒さで死んでしまうペンギンもいました。彼らの目的はただ一つ、自分の子どもを足の間にはさみ、子供の体を自分の毛でおおって寒さから守ってやることです。そして、お父さんペンギンが捕まえてくるエサを待つのです。さらに、お父さんペンギンが捕まえてきたエサは全て子どもに食べさせるのです。親の子に対する愛がどんなものかを知る貴重な映像だと思いました。
皆さんは自分のことが大切でしょう。しかし本当の意味で自分の貴さがわかるのは、そのような親の愛を知った時です。自分の生命より子どもの生命を大切にする親の心に触れた時です。親の気持ちがわかるようになることが心の成長です。そして、皆さんの心の中に親孝行したいと思う気持ちができたなら、それが皆さんにとって最も大切な宝物になるでしょう。目に見えない、そのような美しい心を持つことが皆さんにとって、ダイヤモンドを持つことより、宝くじに当たることより、その何百倍、何万倍も大切なことだと思います。自然が見せてくれる様々な姿は私たちに大切なことを教えてくれます。