自然から学ぶこと うえの塾 福井
2020/05/18
私は皆さんに理科の学習を通じて、表面的な知識だけでなく、その知識を元にして、より深い自然の妙味と神秘性を知ってもらいたいと願っています。それが自然の大切さや、自分という存在の価値を知る上で、役立つと思うからです。
中3の理科で、地球の公転について学びます。地球は地軸を23.4°傾けたまま、太陽のまわりを公転します。そのことによって、日照時間と太陽の高度の差が生じ、季節の変化、四季が生まれます。そして人間は、四季折々の気候・生活・産物を楽しむことができます。考えようによっては、地球は私のために、太陽の周りを1年かけて回っている、と見ることもできます。
私たちは間違いなく、自然の多くの恵みを受けて生活していますが、それが当たり前すぎて感じられません。しかし皆さんが嬉しかったり、楽しかったりすることの背後に、必ず皆さんに楽しんでもらいたい、喜んでもらいたいと願っている愛情があることを忘れないで下さい。おいしいカレーライスを食べて満足する時、皆さんはそのお母さんの愛情を食べておいしいと感じるのです。
自然にも目には見えないけれどそのようなものがあると思います。その証拠に花は人間の方を向いて花を咲かせます。背の高いひまわりは下を向いて咲いていますし、背の低い花は上を向いて咲きます。人間は美しい花を見るだけで感動し、心が癒され、力を得ることができます。それは花が人間を喜ばせようとしているからだとも思えます。理科の勉強を通じて知識だけでなく、もっと深い所を考えていくと勉強は楽しくなります。今まで何気なく眺めていた自然を、見方を変えたり、より深く探って眺めていくと、多くの感動があります。是非理科の学習でそのようなことを学んでいって下さい。